こんにちは。タブレットが大好きな中年です。
本日は、Galaxy Note 10.1(2014)SM-P605で動作するlollipopカスタムROM、OmniROMをご紹介させていただきます。Galaxy Note 10.1(2012)で豊富な実績を持つOmniROMですので、安心して試すことができました。ご覧ください。
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OmniROM
今回動作確認を行ったのは、lollipop5.1.1版になります。OmniROMの説明では、まだデイリーユースしないようにと書いてあります。あくまでもお試し版の扱いですね。
実装方法
以下の手順で実装できました。カスタムリカバリーの導入手順から書きましたので、既に導入済の方は、必要に応じて読み飛ばしてください。
パソコンでの作業
必要となるファイルの準備
下記ファイルを事前にダウンロードして、パソコンの任意の場所に保存しておきます。
- カスタムROM(omni-5.1.1-20150502-lt03lte-HOMEMADE.zip)
- カスタムリカバリー(システムの初期化、OSの書換などを行うツール。Primary (Recommended)のリンクから)
- Gapps(Googleのアプリ。Android5.1と書いてあるものを使います)
- Odin3(カスタムリカバリーを焼くときに使うツール)
- USBドライバー(Kies導入済なら入っていますので不要。Samsung Galaxy Note 10.1(2014 Edition)のリンクから)
カスタムリカバリーを焼く
- SM-P605をダウンロードモード(※)で起動、パソコンに接続
- パソコンでOdinを起動して、カスタムリカバリーを「AP」に指定して焼く
- 成功するとSM-P605が再起動する
※別記事をご参照ください。
SM-P605のSDカードに必要なファイルを準備する
- SM-P605のSDカードにカスタムROM、Gappsをコピーする
- SM-P605の電源を落とす
- USBケーブルを抜く
後続の作業に続きます。
SM-P605での作業
インストール手順
以下の手順は、TWRPを使った場合の手順になります。OmniROMは、TWRPの使用を推奨しています。
- リカバリーモード(※)で起動
- 「Backup」で全データをバックアップ
- 「Wipe」→「Advanced Wipe」でDalvik Cache、Cache、System、Dataにチェックを入れ、実行
- 「Install」で事前に準備したカスタムROMを指定して実行
- 「Install」で事前に準備したGappsを指定して実行
- 再起動
※別記事をご参照ください。
初期設定は日本語が用意されています。他機種であったキーボードが使えない不具合はありませんでした。
基本機能
ブラウザ、動画再生等基本的な操作を試してみました。
ブラウザは、通常のブラウジング、動画再生ともに問題なく動作しました。Galaxy Note 10.1(2012)の一部のカスタムROMでは、画面にゴミが残ったりするのですが、こちらはそのような不具合は見受けられませんでした。動作も軽快です。Youtubeも問題なしです。
カメラ
このカスタムROMには入っていませんでした。自分で別途用意する必要があります。
S-Pen、マルチウインドウ
残念ながら実装されていません。Galaxy NoteといえばS-Pen、Galaxyといえばマルチウインドウと私は思っていますので、引き続き今後に期待します。
イースターエッグもきっちりと搭載
手を抜かずにキッチリと移植しているのには好感が持てますが、少し本家よりさみしい表示になっています。
(イースターエッグ)
気になるアプリ、機能
Omni Switch
タスク切替機能が実装されています。右端のボタンをタップするとタスクバーが出現し、タスクの切替、終了などの操作ができます。
(Omni Switch展開画面)
Apollo
音楽の再生・管理ができるアプリです。
(Apollo起動画面)
DSP Manager
イコライザーアプリです。低音を強調したり、好みの設定を保存しておくことができます。
(DSP Manager起動画面)
CPUのオーバークロック機能
「設定」→「Performance」画面でCPUの動作クロックを変更できます。その効果についてはベンチマークのところでご紹介します。
(Performance画面。CPUクロックの変更が可能)
お約束のベンチマーク
AnTuTuのベンチマークを計測してみます。デフォルト設定とオーバークロックでそれぞれ測定しました。オーバークロックすると、5%ほどスコアが向上しました。
(デフォルト設定)39385
(オーバークロック時)41619
まとめ
S-Penやマルチウインドウ機能がないのが残念なところですが、品質的には満足のいくレベルに仕上がっています。
オーバークロック機能などの独自色がでていて、個人的には高評価です。
技術力のあるOmniROMですので、今後の熟成に期待したいと思います。