こんにちは。タブレットが大好きな中年です。
Galaxy Note 3(SC-01F)上で動作するカスタムROM、DarkLord S6を以前このブログで三回にわたりご紹介してきました。先日正式版が配信され、ご紹介させていただいたのですが、早速バージョンアップ版が配信されましたので、またまたご紹介させていただきます。
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DarkLord S6 V2.0
Galaxy Note S6 Edgeの純正ROMをベースに、root権限付与、Xposed実装などが施されたカスタムROMになります。今回バージョンが2.0に上がりましたが、変更点は搭載アプリのバージョンアップがメインです。
(過去の紹介記事)
■Galaxy Note 3(SC-01F)S6気分のカスタムROMを試す(その3)
■Galaxy Note 3(SC-01F)S6気分のカスタムROMを試す(その2)
■Galaxy Note 3(SC-01F)S6気分のカスタムROMを試す
以下、実際に行った実証手順、動作検証、ベンチマークをレポートしてみたいと思います。
尚、本手順を実施すると、メーカーの保証がなくなります。また、作業ミスがあった場合、最悪壊れます。自己責任でお願いします。
実装方法
以下の手順で実装できました。初めから導入することを想定して書きましたので、カスタムリカバリー等、既に導入済の方は、必要に応じて読み飛ばしてください。
パソコンでの作業
必要となるファイルの準備
下記ファイルを事前にダウンロードして、パソコンの任意の場所に保存しておきます。
- カスタムROM(DarkLord S6 V2.0 Stable)
- カスタムリカバリー(システムの初期化、OSの書換などを行うツール。openrecovery_twrp_2.8.5.0_hltedcm.tar.md5)
- aroma_installer(カスタムROMのインストーラー)
- Odin3(カスタムリカバリーを焼くときに使うツール)
- USBドライバー(Kies導入済なら入っていますので不要)
カスタムリカバリーを焼く
- SC-01Fをダウンロードモード(※)で起動、パソコンに接続
- パソコンでOdinを起動して、カスタムリカバリーを「AP」に指定して焼く
- 成功するとSC-01Fが再起動する
※別記事をご参照ください。
SC-01FのSDカードに必要なファイルを準備する
- SC-01FのSDカードにカスタムROM、aroma_installerをコピーする
- SC-01Fの電源を落とす
- USBケーブルを抜く
後続の作業に続きます。
SC-01Fでの作業
実装手順
以下の手順は、TWRPを使った場合の手順になります。
- リカバリーモード(※1)で起動
- 「Backup」で全データをバックアップ
- 「Wipe」→「Advanced Wipe」でDalvik Cache、Cache、System、Dataにチェックを入れ、実行
- 「Install」で事前に準備したaroma_installerを指定して実行
- 「Install」で事前に準備したカスタムROMを指定して実行 ※2
- 再起動
※1 別記事をご参照ください。
※2 AROMA INSTALLER内の作業は、以下の通りです。
- 言語…Englishを選択、Nextをタップ
- Device Options…Note 3 Japan/AUを選択、Nextをタップ
- Country Sale Codes…Defaultを選択、Nextをタップ
- Kernel…Stockを選択
- Sound…デフォルトのまま
- Camera…お好みで(私はCamera S6にしました)、Nextをタップ
- Welcome…Nextをタップ
- Changelog…Nextをタップ
- Installing…インストールが終わったらNextをタップ
- Installation Completed…Finishをタップ
これで準備完了です。初回起動は少々時間がかかりますので、慌てずに待っていてください。
初期設定では、復元や指紋認証など新しい機能がでてきますが、あくまでもカスタムROMですので、全てスキップすることをお勧めします。
これで一通り使えるようになります。
動作確認その1
基本機能、追加機能などを使ってみました。
基本機能は問題ありません
基本操作(ブラウジング、動画再生など)は問題ありません。S-Penもきちんと動作し、マルチウインドウ機能の挙動も問題ありませんでした。
電話も初期設定の時点で自動認識し、通話・着信とも問題なく使えました。
(マルチウインドウ起動画面)
(マルチウインドウ表示画面)
(通話画面)
新規アプリ
マイクロソフトのオフィスが追加されています。日本語で利用可能です!
(搭載アプリ)
(エクセル)
動作確認その2(不具合について)
バージョン1.0での不具合はいずれも解消していませんでした。しかし、回避方法を見つけましたので、ご紹介しておきます。
テーマを変更するとタッチスクリーンが無反応になる
「設定」→「テーマ」にてテーマを初期設定に変更すると、言語が中国語に変更され、タッチスクリーンが無反応になります(戻るキーは効いているので「設定」アプリに戻ることはできます)
(テーマ変更後画面。表示が中国語になり、タッチスクリーンが効かない)
➡テーマストアにて別のテーマをインストール・適用した後で初期設定のテーマを指定して適用すると、初期設定のテーマに戻すことができました。
(上記対処後のテーマ画面)
APNの設定ができない
「設定」→「モバイルネットワーク」→「APN」でアクセスポイントが設定できません。いろいろ試したのですが、できません。
(APN画面。追加することができません)
➡「設定」アプリ→「データ使用量」にて「モバイルデータ」をオンにすると、LTEで通信することができました。ただし、SPモード以外はダメかもしれません。
(データ使用量画面。モバイルデータをオンにする)
(LTEとして認識される。速度測定結果)
お約束のベンチマーク
例によってAntutuベンチマークを計測してみました。スコアは41727。バージョン1.0と比較して3%アップしています。
(Antutuベンチマーク)41727
まとめ
不具合は解消されていなかったのですが、対処方法がわかりましたので、しばらく使ってみてもいいかなと思っています。
純正オフィスも搭載されましたし、アプリも更新されています。魅力的なカスタムROMではないでしょうか。
以上、長くなってしまいましたが、DarkLord S6の実装ならびにレビューを終えたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。