こんにちは。タブレットが大好きな中年です。
Galaxy Note 3(SC-01F)で動作するlollipopカスタムROMをいくつかご紹介してきました(無理やり動かしたものもいくつかありますが)
先日、SC-01F対応と明記されているカスタムROMが、XDAで新たに公開されましたので、早速試してみることにしました。
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KA™ S6 Revolution v1.0
SC-01F上で動作可能なカスタムROMです。Galaxy S6 Edgeの純正ROM(lollipop5.1.1)と、私の愛用しているカスタムROM(DarkLord S6)をベースに組み上げられています。
Android5.1.1ベースなのでメモリ周りの問題は解消されているみたいです。また、root化もおまけについてきます。
以下、実際に行った実装手順、動作検証、ベンチマーク結果をレポートしてみたいと思います。
尚、本手順を実施すると、メーカーの保証がなくなります。また、作業ミスがあった場合、最悪壊れます。自己責任でお願いします。
パソコンでの作業
必要となるファイルの準備
下記ファイルを事前にダウンロードして、パソコンの任意の場所に保存しておきます。
- カスタムROM(Aromaの方を使います。KA™.S6.Revolution V1.0 Note 3 (build N03B).zip)
- カスタムリカバリー(システムの初期化、OSの書換などを行うツール。 openrecovery_twrp_2.8.5.0_hltedcm.tar.md5)
- aroma_installer(カスタムROMのインストーラ)
- Play Store v5.3.6(Play Store v5.3.6 Apk Downloadから)
- Odin3(カスタムリカバリーを焼くときに使うツール)
- USBドライバー(Kies導入済なら入っていますので不要)
カスタムリカバリーを焼く
- SC-01Fをダウンロードモード(※)で起動、パソコンに接続
- パソコンでOdinを起動して、カスタムリカバリーを「AP」に指定して焼く
- 成功するとSC-01Fが再起動する
※別記事をご参照ください。
SC-01FのSDカードに必要なファイルを準備する
- SC-01FのSDカードにカスタムROM、aroma_installer、Play Store v5.3.6をコピーする
- SC-01Fの電源を落とす
- USBケーブルを抜く
後続の作業に続きます。
SC-01Fでの作業
実装手順
以下の手順は、TWRPを使った場合の手順になります。
- リカバリーモード(※1)で起動
- 「Backup」で全データをバックアップ
- 「Wipe」→「Advanced Wipe」でDalvik Cache、Cache、System、Dataにチェックを入れ、実行
- 「Install」で事前に準備したaroma_installerを指定して実行
- 「Install」で事前に準備したカスタムROMを指定して実行 ※2
- 「Reboot System」をタップ。再起動します。
※1 別記事をご参照ください。
※2 AROMA INSTALLER内の作業は、以下の通りです。
- 言語…Englishを選択、Nextをタップ
- Device Options…Note 3 Japan/AUを選択、Nextをタップ
- Country Sale Codes…Defaultを選択、Nextをタップ
- Kernel…Stockを選択
- System…デフォルトのまま
- Sound…デフォルトのまま
- Camera…お好みで(私はCamera S6にしました)、Nextをタップ
- Welcome…Nextをタップ
- Changelog…Nextをタップ
- Installing…インストールが終わったらNextをタップ
- Installation Completed…Finishをタップ
これで準備完了です。初回起動は少々時間がかかりますので、慌てずに待っていてください。
モバイルネットワークの登録
「設定」アプリをタップ→「モバイルネットワーク」→「APN」でモバイルネットワークを登録してください。
モバイルデータの設定
「設定」アプリをタップ→「データ使用量」→モバイルデータをオンにしてください。
Play Store v5.3.6のインストール
「設定」アプリをタップ→「ロック画面とセキュリティ」→「提供元不明のアプリ」をオンにしてください。
次に「ツール」フォルダをタップ→「マイファイル」アプリをタップ→「SD card」を選択して、事前に用意したPlay Store v5.3.6をパッケージインストーラを使ってインストールしてください。
動作確認してみます
ブラウジング、動画再生など
通常のブラウザ操作、ブラウザ内の動画の再生ともに問題なく動作しました。Youtubeでの動画再生も問題なしです。
エアコマンド関連
スタイラスを引き抜くとエアコマンドが起動します。
エアコマンドでは、アクションメモ、スマート選択、画像クリップ、スクリーンライトの4つの機能が用意されています。
(エアコマンド起動)
マルチウインドウ機能
マルチウインドウ機能も完全に動作します。アプリ履歴ボタンを押すと選択画面が表示され、複数アプリが起動できるようになります。
(マルチウインドウ選択画面)
(マルチウインドウ複数画面表示)
電話が使える!
面倒な設定なしで、自動で電波を掴んでくれます。通話、着信ともに可能です。
(発信画面)
カメラ
XDAの説明文にも書いてありますが、使えません。他のアプリを用意する必要があります。
お約束のベンチマーク
Antutuベンチマークの結果は42895。他のカスタムROMと比べてもほぼ同等のスコアかと思います。
まとめ
Play Store関連で少し悩みました。XDAではPlay Store関連のバグの対応方法が載っていたのですが、その方法ではうまくいかず、フォーラムの投稿に書いてあった方法で対処しました。
また、カメラが動かない(バグとして公表されています)、RBBスピードテスト等一部のアプリがうまく動かなかったり、挙動が若干怪しい部分もありました。
加えて、テーマ画面の変更をすると固まってしまうという、他のカスタムROMでも見られた不具合が再現されてしまったのは残念なところです。
メモリ周りの改善が図られているので、常用したいなぁと思って検証しましたが、今回は常用を見送ることにしました。次回のバージョンアップに期待します。